小学生が「世界かんがい施設遺産」登録の農業用水路を清掃

「世界かんがい施設遺産」に登録されている安曇野市を流れる農業用水路、「拾ケ堰」をきれいにしようと、地元の小学生たちがごみ拾いをしました。

安曇野市と松本市にまたがる「拾ケ堰」は、江戸時代に地元の農家たちが作り上げた全長およそ15キロの農業用水路で、今もおよそ1000ヘクタールの水田で利用されていて、平成28年に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
水路近くの堀金小学校では、地域の歴史的な水路について理解を深めるとともに大切に受け継いでいこうと、3年前から総合的な学習の時間を利用して水路の清掃をしています。
6日は5年生と6年生、それに地元の人など合わせて170人が参加して、水路に捨てられた空き缶やペットボトルなどを拾いました。
集めたゴミの中には、ビニール傘や長靴、それに衣類などもあり、子どもたちは歴史的な水路にたくさんのごみが捨てられている現状に驚いていました。
小学5年の男子児童は「たくさんのごみが水路にあったので、どれだけの人がごみを捨てているのかと思いました」と話していました。