「覆面調査」名目で155万円余だまし取られる

コンビニエンスストアの従業員の接客態度などを調べる、いわゆる「覆面調査」の仕事を持ちかけられた松本市の女性が、調査の一環で購入した150万円あまり分の電子マネーをだまし取られ、警察は「電話でお金詐欺」事件として捜査しています。
警察によりますと、ことし7月上旬、松本市の40代の女性の携帯電話に市場調査会社の職員を名乗る男らから電話があり、コンビニエンスストアの従業員の接客態度などを調べる、いわゆる「覆面調査」の仕事を紹介されました。
その後も電話がかかってきて、「電子マネーを購入して、従業員から振り込め詐欺に注意を呼びかける説明があるかどうか調査してほしい。購入した証拠に電子マネーの画像をメールで送ってください」などと言われたということです。
話を信じた女性は7月下旬、松本市内のコンビニエンスストアで、複数回にわたって、あわせて155万5000円分の電子マネーを購入し、指定されたメールアドレスに電子マネーを利用する際に必要な番号が写った画像を、送ったということです。
その後、男と連絡がとれなくなったことを不審に思った女性から先月、警察に相談が寄せられ、被害が発覚したということです。
警察によりますと、市場調査の名目で現金などをだまし取る手口が県内で確認されたのは初めてだということで、警察は「電話でお金詐欺」事件として捜査するとともに、同様の手口に注意を呼びかけています。