旧統一教会関係 自民党の報告 県内の国会議員3人が接点
「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会との関係をめぐり、自民党が8日明らかにした、何らかの接点があったとした所属する国会議員のうち、長野県は3人が関係があると報告しました。
NHKが議員本人や事務所に取材したところ、3人は選挙の支援を受けたり会合に出席して講演したりするなどしていたことが分かりました。
自民党は、衆参両院の議長を除く所属する国会議員379人に、旧統一教会側との関係について書面で報告させ、教会側となんらかの接点があったと報告した議員は、全体の半数近くにあたる179人でした。
このうち長野県は、衆議院議員3人でNHKは議員本人や事務所を取材しました。
衆議院長野1区の若林健太議員は、去年の衆議院選挙の際に、旧統一教会の関係者からボランティア支援を受けていたほか、長野市でのイベントに出席して、あいさつをしていたと報告しています。
若林議員は、去年の衆議院選挙で旧統一教会の関係者からボランティア支援を受けたことについて、「街頭演説に自主的に参加してきただけで、教会側による動員はなかったと思う。選挙スタッフとして組織的に応援を受けたこともない」と述べました。
その上で、今後はイベントなどに誘われても出席しないという考えを示しました。
衆議院比例北陸信越ブロックの務台俊介議員は、旧統一教会の友好団体のイベントに複数回出席して、講演をしたりあいさつをしたりしていて、こうした関係は10年ほど続いているということです。
務台議員は、旧統一教会側と関わりがあったことについて、「呼ばれた会合には基本的に伺って、与えられたテーマごとに話をしたが、結果的に、旧統一教会の関連団体の会合が含まれていたと理解している。今後は一切そういう団体との関係を絶つということで臨んでいきたい」と述べました。
衆議院長野3区の井出庸生議員は去年、友好団体が行った催しにメッセージを送っていたということです。
一方、長野市は旧統一教会との関係について、昨年度までの過去5年間分、調べたところ、3つの関連団体に公民館やホールなどの施設をあわせて4回、貸し出していたと発表しました。