ニホンライチョウ 動物園で繁殖し中央アルプスで初の放鳥

絶滅のおそれがあるニホンライチョウの復活計画が進む長野県の中央アルプスで、動物園で繁殖して木曽駒ヶ岳に移された22羽が、14日までに自然に放たれました。
ライチョウを動物園で繁殖させて自然に放つ取り組みは、全国で初めてです。

環境省は、長野県の中央アルプスで、国の特別天然記念物のニホンライチョウの生息数を増やす計画を進めていて、その一環として中央アルプスのニホンライチョウを、長野市の茶臼山動物園と栃木県の那須どうぶつ王国に移して繁殖させたあと、中央アルプスに戻す事業を行っています。
今月10日には、ひな16羽を含むニホンライチョウ22羽を、2つの動物園からヘリコプターを使って木曽駒ヶ岳に運んだあと、日中に散歩などをさせて新たな環境に慣れさせていました。
その結果、14日までに22羽すべてが自然に放たれたということです。
ライチョウを動物園で繁殖させて自然に放つ取り組みは、全国で初めてです。
今回の責任者を務める信州大学の中村浩志名誉教授は「ことし繁殖したライチョウをもとの場所に戻すことができて感無量です。これからは順調に増えてくれると思う」と話していました。
環境省は、中央アルプスで2025年まで同様の取り組みを継続し、繁殖期となる春の時期での成鳥の数を100羽程度まで増やすことを目指すとしています。