動物園で飼育のニホンライチョウ22羽を木曽駒ヶ岳に移送

絶滅のおそれがあるニホンライチョウの復活計画が進む長野県の中央アルプスに、10日、長野市や栃木県の動物園で飼育されたライチョウ22羽がヘリコプターを使って移送されました。

国の特別天然記念物のニホンライチョウは、長野県の中央アルプスではおよそ半世紀前に絶滅したとされていましたが、平成30年に、木曽駒ヶ岳でメス1羽の生息が確認され、環境省が復活計画を進めています。
その一環として、環境省は、中央アルプスのニホンライチョウを長野市の茶臼山動物園と栃木県の那須どうぶつ王国に移して繁殖させたあと、中央アルプスに戻し、生息数を増やす事業に取り組んでいます。
10日は、2つの動物園からニホンライチョウ22羽がヘリコプターを使って木曽駒ヶ岳に運ばれました。
段ボール箱には、オス1羽とメス5羽、それに動物園でふ化したひな16羽が親子ごとに分けて入れられ、到着後すぐに、ケージと呼ばれる小屋に移されました。
環境省は、今後1週間程度を目安に天気がよい日は、日中、ニホンライチョウを散歩させ、山の環境に慣れさせたあと、自然に放つ計画です。
この事業の責任者を務める信州大学の中村浩志名誉教授は、「ライチョウを平地で繁殖して山へ戻すのは日本で初めての試みだ。成し遂げられて安心している」と話していました。