「川中島の戦い」に関連 武田信玄が出した書状見つかる

武田信玄と上杉謙信が戦った川中島の戦いに関連して、信玄が出した書状が新たに見つかり、専門家は合戦の真相を探るための貴重な史料だと分析しています。

川中島の戦いは、信濃をめぐって戦国武将の武田信玄と上杉謙信が、1553年から64年にかけて5回にわたって激突したとされる合戦です。
今回見つかった信玄の書状は、長野県立歴史館が京都の古書店からおよそ286万円で買い取りました。
書状は信濃の一部を治めていた領主、清野氏に宛てたもので、内容は合戦に関わる費用を負担した清野氏に礼を述べ、清野氏が納める税金をおよそ4000貫から3000貫に「免税」するなどの内容が書かれています。
書状には出家して信玄を名乗る前の「晴信」の署名とサインの「花押」のほか、現在も長野に残る地名、「綱島」の文字も確認できます。
書状が出された時期は1555年の7月で、別名「犀川の戦い」とも呼ばれる2回目の川中島合戦の最中で、当時の信濃の情勢を知ることができる貴重なものです。
歴史館の村石正行文献史料課長は「戦いの際に、清野氏が戦費をまかなったことが具体的にわかり、晴信のサインもあるなど貴重な文書だ。初めてとなる記述もあり、もう1度、川中島の戦いを考えるきっかけにしてほしい」と話しています。