盛岡さんさ踊りまで2週間 「伝統さんさ」に大学生加わり練習
8月1日から始まる「盛岡さんさ踊り」まであと2週間です。
盛岡市内の「伝統さんさ」の練習には大学生が加わり練習に励んでいます。
「伝統さんさ」は、その地域だけの独自の振り付けが踊り継がれてきたもので、各地の伝統さんさをもとにいまの盛岡さんさ踊りが出来上がったとされています。
盛岡市の三本柳地域に伝わる「三本柳さんさ踊り」は江戸時代から200年余り続くもので、飛び跳ねる激しい踊りが特徴です。
今も保存会が伝統を残していてことしの盛岡さんさ踊りにもおよそ50人で出場予定です。
この中には、岩手大学の民俗芸能サークルのメンバーも含まれています。
27年前のサークル設立当時から保存会の練習に参加し、いまでも週に1回メンバーに直接教わりながらともに伝統を守ってきました。
サークルのメンバーのひとり、栃木県出身の2年生田村青也さんは「岩手らしいことがしたい」と入部をきっかけに三本柳さんさ踊りの笛を始めました。
音を出すまでに1か月以上かかりましたが、いまでは10種類以上の演目を吹けるようになりました。
本番間近となった今月12日の練習では、本番と同じように隊列を組んで踊りました。
激しく飛び跳ねながら息を切らさずに笛を吹き続け、さらに動きをそろえるのは難しく、田村さんは列から遅れてしまいます。
保存会の先輩からは「顔を向けて見るのではなく目だけを使って周りをよく見てそろえるように」と指導され、周りの動きに合うように歩幅を大きくするなど練習に臨んでいました。
憧れの舞台まであと2週間。
田村さんは、「盛岡さんさ踊りに出られるとなってワクワクしている。去年は見る側だったが、今年は見せる側として、多くの人に躍動感ある踊りを感じてもらいたい」と意気込んでいました。
盛岡さんさ踊りは、8月1日から4日間、盛岡市内で開催されます。