ニューヨークタイムズ紙が盛岡市を選定 経済効果は約98億円

盛岡市が去年、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズが選ぶ「行くべき52か所の旅行先」に選ばれ、民間のシンクタンクが外国人観光客が増えたことによる昨年度の県内への経済効果を試算したところ、およそ98億4500万円に上ることがわかりました。

県内経済の調査や分析を行う「いわぎんリサーチ&コンサルティング」は、去年、盛岡市がニューヨーク・タイムズが選ぶ「行くべき52か所の旅行先」に選ばれて、外国人観光客が増えたことによる県内への経済効果を試算しました。

それによりますと、昨年度、県内を訪れた外国人の観光客数は延べでおよそ34万4000人、観光で消費した金額の平均を3万円と仮定すると、県内への経済効果は98億4500万円に上るとしています。

これをコロナ禍前でラグビーワールドカップなどの世界的なイベントがなかった2018年度と比べると、外国人観光客はおよそ6万人増え、県内への経済効果は18億2200万円増えたと推計しています。

これについていわぎんリサーチ&コンサルティングは、「ことしも岩手県を訪れる外国人観光客数は勢いが弱まらず、効果は持続していると考えられる。今後、観光が県内経済を大きく引き上げることが期待され、今後の動向を注視したい」と話しています。