咽頭結膜熱の患者 前週から減るも4保健所管内警報レベル超え

プール熱と呼ばれていたウイルス性の感染症「咽頭結膜熱」の、県内の先月30日までの1週間の1医療機関あたりの患者数は1.95人で、前の週から0.4ポイント減りましたが、4つの保健所管内では警報レベルを超えていて、県は、十分な手洗いなど予防の徹底を呼びかけています。

咽頭結膜熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出る小児の急性ウイルス性感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルなどを介しても感染します。

岩手県によりますと、先月30日までの1週間で、県内40の小児科から報告された患者の数は78人で、前の週から16人減りました。

1医療機関あたりの平均は1.95人と、前の週より0.4ポイント減りました。

ただ、保健所管内別に見ると、宮古保健所管内が7.33人、中部保健所管内が3.83人、奥州保健所管内が3.25人、久慈保健所管内が3人ちょうどと、4つの管内で警報レベルの3人を超えています。

県は、患者との密接な接触やタオルの共用を避けること、流水と石けんによる手洗いやうがいを行うほか、ドアノブやおもちゃなどを塩素系の消毒剤で消毒するのも効果的だとして予防を呼びかけています。