盛岡城跡で石垣修復工事の見学イベント開催

盛岡市の盛岡城跡で、石垣の修復工事の様子を間近で見学するイベントが開かれました。

盛岡城は国の史跡に指定されていますが、北西部にある三ノ丸石垣が一部、外側にせり出したため、3年前から修復工事が行われています。

29日は子どもと保護者などおよそ20人が参加して、修復工事の様子を間近で見学するイベントが開かれました。

初めに、参加した人たちは工事用の足場に上って、石垣の強度を保つために石と土の間に詰め込む「栗石(ぐりいし)」と呼ばれる小さな石を間近で見ていました。

また、石垣の表側にある「築石(つきいし)」と呼ばれる石の重さをクレーンで持ち上げて量る様子を見学し、重さがおよそ2トン近くもあることに驚いていました。

そして、職人の指導を受けながら、石を加工する「石割り」という作業も体験していました。

参加した小学4年生の男の子は「当時の作り方で修復できるのがすごいと思いました」と話していました。

主催した盛岡市遺跡の学び館の小國渉館長は「工事中しか見られない様子も見学してもらい、石垣への理解を深め、改めて石垣を見に来てもらいたい」と話していました。