豊沢ダムの貯水率が6月では最少に 農業用水の供給を停止

花巻市や北上市に農業用水などを供給している豊沢ダムは、21日の貯水率が5%と、6月としてはこれまでで最も少なくなり、21日から農業用水の供給を停止する断水の措置がとられました。

県によりますと、豊沢ダムの貯水率は21日午前9時の時点で5%まで下がり、6月としては1961年にダムができて以来、最も少なくなりました。

これを受けて、花巻市や北上市の農家でつくる「豊沢川土地改良区」は、21日から来月10日までの20日間、農業用水の供給を全域で停止する断水の措置を決めました。

農業用水の断水は4年前のこの時期にも行われましたが、当時は15日間で、20日間の断水は初めてだということです。

生活用水の供給は行われます。

この渇水の原因について、県は、暖冬の影響で雪どけ水が少なかったことや4月以降、雨が少ない状態が続いていることを挙げています。

豊沢川土地改良区は「農家の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。改めて節水への協力をよろしくお願いします」と話しています。