盛岡市 宿泊施設の客から徴収する「宿泊税」の導入検討へ

盛岡市は、市内の宿泊施設に泊まった客から徴収する「宿泊税」の導入を検討することになり、事業者と協議を進めることにしています。

盛岡市によりますと、去年、盛岡市のホテルなどに宿泊した観光客は107万4900人余りで、記録が残っている2009年以降最も多くなりました。

盛岡市は、新型コロナウイルスが5類に移行したことや、去年、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズが選ぶ「行くべき52か所の旅行先」で、ロンドンに次いで2番目に選ばれたことなどが要因とみています。

こうした背景から、盛岡市は、宿泊施設の宿泊客から徴収する「宿泊税」の導入を検討することになり、今年度中に事業者との協議に入ることにしていて、導入が決まれば、県内では初めてだということです。

条例の制定や総務大臣の同意などを経て、3年後をめどに導入したいとしています。

宿泊税を仮に一律で1人200円とした場合、年間およそ2億円の増収が見込まれるということで、市は、宿泊施設へのスマートチェックインの導入などの支援や、国内外での旅行商品のプロモーションに充てたいとしています。

盛岡市観光課は「事業者と丁寧に協議を進めながら導入に向けて準備を進め、観光施策の充実を図りたい」としています。