栗駒山の地獄谷 火山ガスの濃度上昇を確認 対応検討へ

県内の活火山の活動状況などを確認する県の検討会が20日に開かれ、栗駒山では登山道近くの地獄谷で火山ガスの濃度の上昇が確認されたため、今後、専門部会で対応を検討していくことになりました。

岩手県は、岩手山や栗駒山など県内の活火山の活動状況などについて年に2回、大学の研究者などと意見を交わし見解をまとめています。

20日は各火山の現地調査の結果など話し合われ、このうち、栗駒山については登山道の須川コース近くの地獄谷で濃度の上昇が確認されたとして、今後、専門部会で対応を検討していくことになりました。

また、活火山の八幡平の活動状況についても話し合われ、山頂付近にやや隆起が認められることから、今後、データを集めて隆起の原因などについて検討する方針を確認しました。

検討会の座長を務める岩手大学の齋藤徳美名誉教授は「引き続き火山活動を注視し、住民や行政に対して助言していく」と話していました。