イギリスの大学生が宮古市に 東日本大震災の復興について学ぶ

イギリスの大学生たちが20日、宮古市を訪れ、東日本大震災の津波で大きな被害があった田老地区で復興状況などについて学びました。

宮古市を訪れたのはイギリスのロンドン大学の学生4人です。

ロンドン大学は毎年、東北大学災害科学国際研究所と連携して震災復興について学ぶツアーを行っていて20日ははじめに田老地区を訪れ津波の恐ろしさを伝える震災遺構となっている「たろう観光ホテル」を訪れました。

このホテルは震災の津波で1階と2階、そして3階の一部が壊れ鉄骨がむき出しになっていて学生たちは案内の職員が話す当時の状況を真剣に聞いていました。

このあと学生たちは三陸鉄道を使って宮古駅に移動し、令和8年度に完成予定の閉伊川水門や鍬ヶ崎地区の陸閘などを視察しました。

ロンドン大学3年生のトマス・ヒューズさんは「イギリスでは地震や津波はありませんが、気候変動により洪水が起きているので日本の成功例を参考に世界で役に立つようにしていきたい」と話していました。

ツアーを企画した東北大学の北村美和子助教は「学生たちには東日本大震災の事例を学んでもらい、イギリスでの防災に生かしてほしい」と話していました。