新人消防士がごみ拾いながら30キロ歩く訓練 花巻から矢巾町

新人の消防士たちがおよそ30キロの道のりをごみを拾いながら歩く伝統の持久歩訓練が行われ、花巻市から矢巾町へ向かいました。

この訓練はこの春、県内各地の消防本部に採用された新人の消防士たちの持久力を鍛え、団体行動できる力を養ってもらおうと40年前から行われています。

ことしは62人の消防士が参加し、14日朝、スタート地点の花巻中央消防署では小原卓也署長が「暑くてつらい道中になるとは思いますが、協力して達成してください」と激励しました。

そして、午前8時におよそ30キロ離れた矢巾町の県消防学校に向かって歩き始めました。

県内は14日、厳しい暑さになりましたが、消防士たちは道端に落ちているペットボトルなどのごみを拾いながら黙々と歩いていました。

18歳の女性消防士は「きょうの訓練で忍耐力や持久力を身につけたいです」と話していました。

21歳の男性消防士は「一緒に訓練する仲間と歩くことができて楽しいです。過酷な訓練になりますが、お互いに声を掛け合ってがんばります」と話していました。

消防士たちは国道4号線をひたすら歩いて北上し、午後5時前、矢巾町にある県消防学校に到着したということです。