小学生が久慈港の防潮堤を見学 防潮堤の役割や津波の怖さ学ぶ

久慈市の小学生が久慈港にある防潮堤を見学し、防潮堤の役割や津波の怖さなどについて学びました。

見学が行われたのは、久慈市諏訪下にある県が管理している防潮堤で、28日は久慈湊小学校の5年生およそ20人が訪れました。

この防潮堤は東日本大震災の前から整備されていて、以前は高さが7メートルありましたが、津波が乗り越えたため、震災の2年後、2013年から4年かけて1メートル高くする工事が行われました。

子どもたちは防潮堤を見渡せる展望室で、県の担当者からこうした説明を受けたあと、ボランティアの男性から震災で津波が押し寄せた当時の様子について体験を聞きました。

このあと、防潮堤に設けられた水の侵入を防止する扉「陸閘」の開け閉めを体験し、金属製のハンドルを回して、幅10メートル、高さ5メートル、重さは10トンもあるという扉を動かしていました。

参加した女の子は「防潮堤をつくり直すのに4年もかかったということが分かりました。すごいなと思います」と話していました。

子どもたちを案内した県の県北広域振興局河川港湾課の澤村健人技師は「防潮堤がどのような施設なのか実際に見て触れて肌で感じてもらえればと思います。ただ、実際に津波が来たら防潮堤を過信せず、高いところに逃げてください」と話していました。