地震や津波に備える「保育防災サミット」初の会合開催 大槌町

全国の幼稚園や保育所などでの地震や津波に備えた取り組みを報告しあう「保育防災サミット」の初めての会合が、22日、大槌町で開かれました。

この「保育防災サミット」は、幼稚園や保育所などでの地震や津波への備えを進めていこうと東京のNPO法人が呼びかけて初めて開きました。

会場の大槌町のホールには、22日県内外からおよそ40人が集まりました。

このうち宮古市のこども園の職員は、保護者と話し合いながら子どもの目線に立った避難路の整備に取り組んだことや、県が発表した津波の新たな浸水想定について勉強会を行っていることなどを報告しました。

また福井県の幼稚園の職員は、地震で割れたガラスが廊下に散乱した場合でも避難できるよう非常用の靴を各部屋に備えていると報告しました。

報告を聞いた大槌町のこども園の職員は「ほかの施設の取り組みを参考に地域の人たちの力も借りて取り組んでいきたいです」と話していました。

サミットを呼びかけたNPO法人「子どもの森づくり推進ネットワーク」の塚原茂代表理事は、「さまざまな施設の取り組みを共有することでより防災意識を高められたと思います。いつ起きるか分からない災害に備えてサミットを続けていきたい」と話していました。