宮古でトラウトサーモンをくん製した新商品開発 市に報告

宮古市はサケの不漁が続く中、5年前からトラウトサーモンの養殖を進めています。
このほどこのトラウトサーモンを冷蔵しながらくん製した新商品が完成し、20日、開発した企業が市に報告しました。

宮古市役所を訪れたのは、開発に携わった宮古市の水産会社です。

宮古市が令和元年から始めた養殖サーモン「宮古トラウトサーモン」を使って、この会社が普代村の水産会社と協力して2年前から開発してきた新商品の完成を山本正徳市長に報告しました。

それによりますと、今回の商品は宮古トラウトサーモンを寒さの厳しい冬の時期に、市内の区界地区でおよそ1週間をかけて広葉樹などのチップを使いくん製したもので、うまみが凝縮し、臭みもなくそのまま食べることができるということです。

試食をした山本市長は「宮古トラウトサーモンは生で食べてもおいしいですが、くん製したことで、やわらかく食べやすくなっている」と話していました。

開発に携わった、宮古市の丸友しまか有限会社の島香友一社長は「今後は市内の飲食店などにも使ってもらい、宮古市に来ないと食べられないというメニューを作ってほしい」と話していました。

宮古市では今後は、この商品をふるさと納税の返礼品にも採用したいと考えているということです。