高田松原海水浴場 すぐれたビーチの国際認証を取得

環境や安全面などですぐれたビーチに与えられる国際的な認証「ブルーフラッグ」を、陸前高田市の「高田松原海水浴場」が県内で初めて取得しました。

「ブルーフラッグ」は、水質や利用者の安全管理など33の厳しい条件をクリアしたビーチなどに国際的な環境団体が与える認証です。

世界51か国の合わせておよそ5000か所で認証されています。

陸前高田市はおととしから、「高田松原海水浴場」のブルーフラッグの認証取得を目指し、水質調査のほか、水陸両用の車いすの導入、車いすで砂浜を通ることができるビーチマットの整備などに取り組んできました。

こうした取り組みが評価され、今月1日、県内で初めて認証を取得しました。

高田松原海水浴場は、東日本大震災の前はシーズン中、20万人近くが訪れる東北有数の海水浴場でしたが、津波で砂浜の9割が失われ、7万本あったとされる松林も、奇跡の一本松を除いてすべて流されました。

復旧を経て2021年から海開きが行われていますが、去年の来場者数はおよそ1万9500人にとどまっています。

陸前高田市観光交流課は「震災からの復活を経て、さらに魅力的な場所になってきていると思う。安全・安心な海でたくさんの人に海水浴を楽しんでもらいたい」としています。