300年以上の歴史 釜石さくら祭り 6年ぶりに開催

釜石市では28日、「釜石さくら祭り」が開かれ、大勢の見物客が見守るなか、勇壮な大名行列や郷土芸能が披露されました。

「釜石さくら祭り」は釜石市唐丹町で3年に1度開かれる祭りで、3年前は新型コロナの影響で中止されたため、ことしは6年ぶりの開催となりました。

すでに桜は散ってしまいましたが、28日は、地域住民など500人余りが、侍姿やおそろいの衣装で行列を作っておよそ4キロに渡って練り歩き、神楽や虎舞、太鼓などを披露しました。

この祭りは300年以上の歴史があるとされ、行列の役割や持ち物は町内の各地区で代々受け継がれています。

訪れた大勢の見物客は、手拍子などをして祭りを盛り上げていました。

釜石市の女性は「コロナで長く開催できなかった分、もう大爆発という感じですね。よかったなと思う」と話していました。

町内出身で、以前は自身も参加したという花巻市の男性は「懐かしく、久しぶりに同級生にも会えてうれしい。これからも続いていってほしい」と話していました。

祭りの実行委員長を務める木村嘉人さんは「高齢化と後継者不足で開催が危ぶまれたが、町民が一致団結して盛大に開催することができてよかった。子どもたちにも受け継いでもらい、また3年後も開催したい」と話していました。