“津波被害の資料集めた史料館を” 大船渡市の団体が寄付募る

東日本大震災の津波で浸水した道路の断片など被害を物語る資料を収集・保管している大船渡市の団体が、史料館をつくることになり、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングへの協力を呼びかけています。

大船渡市に拠点を置く団体「PR45」は津波のおそろしさを伝えようと、浸水した国道のアスファルトや学校のピアノなど被害を物語る資料を収集・保管しています。

団体は市内にある「旧気仙銀行盛支店」を「震災痕跡史料館」として、収集した資料の展示や保管を行う計画ですが、建物は建てられておよそ100年がたち、老朽化しているため改修が必要だということです。

このため団体は改修費用を集めるため、26日からインターネットでクラウドファンディングを始めました。

1000万円を目標に7月25日まで専用のウェブサイトで協力を呼びかけています。

寄付に応じた人には金額に応じて入館チケットや地域の祭りに参加できる特典を贈るとしています。

団体の代表をつとめる新藤典子さんは「津波の脅威を伝えるためには現物を手にとって見てもらうことが大事だと考えています。次の世代にも有効に使ってもらえる施設にしたいです」と話しています。