県内景気「持ち直しつつある」11期連続据え置き 財務事務所

県内の景気について、盛岡財務事務所は「持ち直しつつある」とした判断を11期連続で据え置きました。
企業の生産活動は一進一退の状況にあるとしましたが、個人消費は持ち直しているなどとしています。

盛岡財務事務所は県内経済の情勢を3か月に1度、発表しています。

それによりますと、「個人消費」は判断を据え置き、引き続き「持ち直している」としました。

▽冬の積雪が少なく、除雪用品や防寒具の売れ行きが悪かったものの、▽スーパーやドラッグストアでは食料品や飲料の販売が好調だったとしています。

また、企業の「生産活動」も判断を据え置き、「一進一退の状況にある」としました。

▽スマートフォンやパソコン向けの半導体は改善の兆候はあるものの引き続き弱い動きとなっていて、▽一部の自動車メーカーが国の認証取得をめぐる不正から車の出荷を停止した影響で下振れしました。

この結果、県内の景気についての判断も据え置き、引き続き「持ち直しつつある」としました。

据え置きは11期・2年9か月連続です。

景気の先行きについては、「雇用や所得環境が改善していく中で、持ち直しが期待されるが、賃上げのための価格転嫁が中小企業でも進んでいくかや、中東情勢が緊迫化する中、原油価格の先行きや物価上昇の影響に十分注意する必要がある」としています。