盛岡市役所庁舎建て替え 3候補地を来月下旬まで絞り込む

盛岡市役所庁舎の建て替えを検討する審議会が開かれ、候補地として検討されている3つのエリアについて、来月下旬までに1つに絞り込んで選定することを確認しました。

建てられて60年以上たつ盛岡市役所の庁舎建て替えを検討する審議会は、公募で選ばれた市民や学識経験者などでつくり、「内丸エリア」、「盛岡駅西エリア」、それに「盛南エリア」を主な候補地として議論を進めています。

24日開かれた審議会で、ことし8月上旬までに基本構想案をまとめることを目指し、来月28日の審議会で3つの中から1つのエリアを選定することを確認しました。

市の担当者は選定にあたって、3つのエリアについて、市庁舎ができた場合の周辺の町並みへの影響や経済的な効果、交通アクセス、災害のリスクなど、15の項目ごとに分かれた評価表を示しました。

これに基づき、審議会の委員は各項目を評価が高い順位「にじゅうまる(◎)」、「まる(〇)」、「さんかく(△)」、「ばつ(×)」の4段階で評価するということです。

その上で評価の集計結果と自由記述欄に記入された意見なども踏まえて議論を重ね、エリアを選定するということです。

審議会の会長をつとめる岩手県立大学の倉原宗孝教授は「どのエリアになるかが関心の高い部分だと思うので、いよいよ具体的に決める段階に来たと身の引き締まる思いです。未来の人たちがよかったと思えるような選択ができればいいなと思います」と話していました。