宮古市の山林火災4日目 消防が“鎮圧状態”になったと発表

宮古市の山林火災は23日で出火から4日目となり、宮古消防署は23日午前11時30分、火災は鎮圧状態になったと発表しました。

警察などによりますと、火は今月20日の昼過ぎ、宮古市刈屋の小屋から出て、周辺の山林に広がりました。

岩手県の災害特別警戒本部によりますと、23日朝6時の時点で、焼けた面積はおよそ180ヘクタール。

火元の小屋1棟が全焼しましたが、住宅などへの被害はなく、けがをした人もいないということです。

避難している人はいませんが、宮古市立新里中学校が23日も休校したほか、市立の新里保育所も山林から離れた場所に移って保育を行っています。

また、消火活動に伴う国道などの通行止めは、23日朝までにすべて解除されました。

火は22日までの消火活動でほぼ消し止められていて、23日午前10時半にヘリコプターに搭載した赤外線カメラで上空から確認したところ、熱源は感知されなかったということです。

このため、宮古消防署は午前11時30分、火災は鎮圧状態になったと発表しました。

これを受けて、ヘリコプターによる消火活動は中断し、今後は消防が山に入ったりドローンを飛ばしたりしながらくすぶっているところがないか確認することにしています。

宮古消防署の岩花一則署長は「1日でも早く鎮火できるよう活動したいが、山は乾燥していて枯れ木や下草も多いので、鎮火の判断には時間をかけ、完全に延焼のおそれがないか確認できてから発表したい」と述べました。