宮古トラウトサーモン ことしの初出荷 市がブランド化進める

宮古市がブランド化を進めている養殖のトラウトサーモンがことし初めて出荷されました。
このあと7月にかけて去年の2倍近くの出荷をめざすとしています。

宮古市魚市場には23日朝、養殖のトラウトサーモン3.1トン、およそ1500尾が水揚げされました。

この「宮古トラウトサーモン」は、サケの記録的な不漁を背景に、宮古漁業協同組合が宮古湾に設けたいけすで5年前から養殖に取り組んでいて、市がブランド化を進めています。

水揚げはことし初めてで、多くが体長50センチから60センチほど、重さは平均で2キロほどで、早速、入札が行われました。

仲買人がタブレット端末に希望する購入価格を入力して入札を行い、23日は最も高いものでキロ当たり1450円の値がつきました。

去年の初出荷と比べると250円ほど安くなりましたが、これから海水温が上がるにつれ、食欲が増えて大きくなるということです。

漁協では、7月にかけてあわせて50回ほどの水揚げを予定しているということで、ことしは去年の2倍近くにあたる250トンの出荷をめざすとしています。

宮古市魚市場の坂下尚司参事は「ことしは特にとれる魚が少なくなっているので、養殖に期待しています。『宮古トラウトサーモン』は脂がのって甘みがありながら、しつこくはないので、全国の皆さんに味わっていただけたらと思います」と話していました。