農業用のため池を点検 相談受け付け「サポートセンター」開設

大雨や地震で決壊するなどの被害が出ている農業用のため池について、危険がないか見回ったり、管理者から相談を受けたりする県の「ため池サポートセンター」が盛岡市に開設されました。

県の「ため池サポートセンター」は盛岡市本宮の「県土地改良事業団体連合会」に設けられ、22日、入り口に看板を掲げてオープンを祝いました。

県によりますと、県内には農業用のため池が2502か所あり、このうち733か所は周辺に住宅などがあり、決壊が起きると被害が出るおそれがあるとして「防災重点農業用ため池」に指定され、対策が求められています。

農業用のため池では、13年前の東日本大震災のほか、2018年の西日本豪雨でも決壊による被害が起きていて、県内でも各自治体が点検を行ったり、ハザードマップを作成したりしています。

新たに開設されたサポートセンターには、職員6人が常駐し、▽ため池に危険がないか巡回して点検するほか、▽毎週火曜日と木曜日に管理者から相談を受け付けることにしています。

▽また、防災対策についての研修会も開催していくとしています。

県農林水産部の今泉元伸農村整備担当技監は「ため池を管理している人は日常の管理や技術面で不安を感じているので、現地を訪れたり、研修を行ったりして支援していきたい」と話していました。