盛岡 桜城小学校で桜満開 こいのぼりの伝統とともに

盛岡市にある桜城小学校では、桜が満開の時期を迎えるとこいのぼりを校庭に飾る伝統があります。
用務員の人たちが代々つないできたこの伝統には、子どもたちが元気に学校に通えるようにと願う気持ちが込められていました。

盛岡市の開運橋近くにある桜城小学校は、校庭などに約40本の桜が植えられていて、今週はじめに満開を迎えました。

校章にも桜の花びらがデザインされ、地域の桜の名所として親しまれています。

この小学校では、桜が咲く時期になると用務員の人たちが校庭にこいのぼりを飾る伝統があります。

満開を迎えた今週月曜日、用務員の佐々木睦さんは、15年ほど前から受け継がれているこいのぼりを倉庫から出し、校舎から桜の木に向かってロープを張ったあと、子どもたちがこいのぼりに当たらないように高さを調整しながらこいのぼりを飾っていきました。

昔は、掲揚台にこいのぼりを飾っていただけでしたが、先輩の用務員の人たちがこいのぼりをより楽しめるようにと工夫を重ね、今の形になったということです。

こいのぼりを見た子どもは、「きれいです。桜とこいのぼりを見ると春を感じます」と話していました。

ことしも無事にこいのぼりの飾り付けを終えた佐々木さんは、「ことしもきれいに揚がってよかったです。こいのぼりも空高く元気に泳いでいるので、桜城小学校の生徒には、こいのぼりに負けないくらい元気に小学校生活を送ってほしいです」と話していました。

このこいのぼりは、桜が散ったあともしばらく元気に泳ぎ続けます。