一関市の観光客 2割増の220万人 コロナ禍前の水準に戻る

一関市を去年1年間に訪れた観光客は、外国人客が過去最多になるなどしておよそ220万人となり、前の年と比べて2割ほど増え、ほぼ、コロナ禍前の水準に戻りました。

一関市は「厳美渓」や「猊鼻渓」など市内の主な観光地を訪れる観光客数を毎年、集計していて、去年1年間は延べ219万8800人余りとなりました。

前の年と比べて35万6000人余り、率にしておよそ2割増えていて、コロナ禍前の水準にほぼ回復しました。

市では、新型コロナウイルスの5類への移行で、地域の祭りなどが通常どおり開催されたことなどが増加の要因とみています。

また、外国人観光客も4万7300人余りと、コロナ禍前の2019年より5000人以上増えて、過去最多になりました。

このうち7割は台湾からの旅行者で、市では去年、花巻空港や仙台空港と台湾を結ぶ定期便が再開した効果が大きいとしています。

一方で、コロナ禍の収束傾向に伴って、県内や東北地方から修学旅行などの教育旅行で訪れた人は減ったということです。

一関市観光物産課では「近隣の自治体とも連携しながら、さらに観光客を増やしていきたい」と話しています。