洋野町 県立種市高校で津波を想定した避難訓練

最大クラスの津波で校舎の一部が浸水するおそれがあるとされている洋野町の県立種市高校で、津波を想定した避難訓練が行われました。

訓練には全校生徒およそ90人が参加しました。

震度6強の激しい揺れを観測したという想定で、まず全員が机の下に潜って揺れが収まるのを待ちました。

そして、校内放送で避難が呼びかけられると、生徒たちは先生の誘導や引率で整然と教室を出て、およそ1キロ離れた内陸の児童館へと避難していました。

種市高校は、岩手の県立学校で最も海に近く、県がおととし、公表した想定では、最大クラスの津波が来た場合、校舎の一部が数センチから30センチ程度浸水するおそれがあるとされています。

このため、これまでも津波を想定した避難訓練を毎年行っていて、今後はグラウンドで車を津波が陸上を進む時の速度で走らせ、生徒に速さを実感してもらう訓練も行いたいとしています。

3年生で生徒会長の坂下将汰さんは「自分の命を自分で守るという意識で行動しました。津波はいつ来るかわからないので、生徒のみんなも危機感を持って訓練できたと思います」と話していました。

別の3年生は「地震は必ずしも学校にいるときだけ起きる訳ではないので、家からの避難場所も確認して備えておきたいです」と話していました。