岩手県内 咽頭結膜熱の流行続く

「プール熱」と呼ばれた咽頭結膜熱の流行が県内で続いています。
宮古と中部の2つの保健所の管内では警報レベルを超えています。

咽頭結膜熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほかウイルスが付着したタオルやプールでの接触などを介しても感染します。

夏に流行することが多いとされていますが、県内では年末から流行が続いていて、今月14日までの1週間に40か所の医療機関から報告された患者数は、1つの医療機関あたり2.1人と、前の週を0.05人上回りました。

特に宮古保健所の管内では、1つの医療機関当たり13.33人と、警報レベルの目安となる3人を大きく上回り、前の週と比べても2.0人増えました。

この地域での警報は5週連続です。

また中部保健所の管内も3.17人でこちらも警報レベルです。

このほか、一関保健所管内が1.75人。

県央保健所管内が1.33人と注意報レベルです。

県は感染予防として十分な手洗いをするとともにタオルの共用を控え、マスクの着用や部屋の換気にも努めるよう呼びかけています。