自転車盗難相次ぐ 鍵かけ進めるモデル校に紫波町の中学校

鍵をかけていない自転車が盗まれる被害が相次いでいるとして、警察は今年度から自転車の鍵かけを進めるモデル校の指定を始め16日、紫波町の中学校に指定書が手渡されました。

指定を受けたのは紫波第一中学校です。

紫波警察署から学校に指定書が渡され、生徒会長の藤原遙生さんが「自転車に鍵をかけることを一人一人が意識していきたい」と述べました。

県警察本部によりますと、県内では去年1年間に自転車の盗難が500件近くありましたが、8割以上で鍵がかけられていなかったということです。

特に中学生や高校生の被害が多く、警察は今年度から各警察署ごとに「自転車鍵かけ推進モデル校」を指定する取り組みを始めました。

この中学校では、昼休みに生徒が自転車置き場を見回って鍵をかけていない自転車がないか確認しているということですが、今回の指定を受けて今後、呼びかけを強めたいとしています。

紫波警察署の千葉浩哉署長は「生徒が率先して自転車に鍵かけをすることで、家庭や地域にも取り組みが広がり、安全安心なまちづくりにつながってほしい」と話していました。