三陸鉄道 開業から40周年を迎え記念式典を行う

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県沿岸を走る三陸鉄道は、今月、開業から40周年を迎え、13日、記念の式典が行われました。

三陸鉄道は、1984年4月1日に、全国初の第3セクターとして開業し、東日本大震災の津波で線路や駅舎が大きな被害を受けましたが、その後、復旧し、今月、開業40周年を迎えました。

13日は、県や沿線自治体などの関係者100人あまりが出席して、宮古市で記念の式典が行われ、地元で親しまれてきた「山口太鼓」が披露されたあと、出席者全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげました。

そして主催者を代表して、三陸鉄道の石川義晃社長が「経営環境は厳しさを増しているが、地域の足を守り、三陸地域の振興に貢献するという使命を果たすべく、社員一丸となって走り続けていく」とあいさつしました。

このほか、式では、40年前の開業当初から田野畑村の島越駅で働いている早野くみ子さん(68)など、長年、三陸鉄道を支えてきた3人に感謝状が手渡されました。

早野さんは「みなさんの応援があったからこそ、40年働き続けられたと思います。三陸鉄道にはこれからも頑張って走り続けてもらいたいです」と話していました。