地震で輪島塗研修が中断 岩手県内の漆塗り工房で手伝い開始

石川県で輪島塗を学んでいて、能登半島地震のため中断を余儀なくされた岩手出身の研修生が、県内の漆塗り工房を手伝うことになり、12日、作業を始めました。

大船渡市出身の今野風花さん(24)は去年から石川県立輪島漆芸技術研修所で輪島塗を学んでいましたが、能登半島地震で研修所が被害を受け、再開のめども立たないため、岩手に戻ってきました。

盛岡市で漆工房を営む松沢卓生さんが相談を受け、花巻市の職人を手伝えるようあっせんして、12日、作業を始めました。

12日行ったのは「拭き漆」という木の板に漆を塗る作業で、今野さんは「輪島に戻るまで漆塗りはできないと思っていたのでありがたいです。研修所とは違う仕事でいい経験になります」と話していました。

松沢さんは、今野さんが岩手で継続して作業できるよう、必要な作業道具や引っ越しにかかった費用について広く支援を求めていて、インターネットでクラウドファンディングを行っています。

松沢さんは「岩手は漆の一大生産地、輪島は漆器の一大産地でゆかりがあるだけに輪島の被害には悲しい思いです。輪島で学んでいた若い方々が勉強を続けられるよう支援していきたいです」と話していました。