被災地を記録し続ける写真家新井栄司さん 陸前高田市で作品展

東日本大震災の被害から立ち直っていく被災地の姿を記録し続けている写真家の作品展が、陸前高田市で開かれています。

この写真展にはアマチュア写真家、新井栄司さんの作品49点が展示されています。

新井さんは東日本大震災の半年後から岩手・宮城・福島などの被災地を訪れ、復興へと立ち上がっていく姿を記録し続けています。

おととし長野県から久慈市に移り住み、撮りためた写真は5000枚以上に上ります。

震災から半年後、2011年9月に撮影した陸前高田市の奇跡の一本松は、鮮やかな朝焼けの空を背景にそびえる一本松を写していて、新井さんが被災地を撮り続けるきっかけになった作品です。

陸前高田市の河津桜を写した9枚の作品は、花の咲いたサクラを毎年、同じ場所から撮る中、後ろで進んでいくかさ上げ工事の様子が記録されています。

訪れた人は「まちがたんだんと復興していく反面、人口が少なくったことが悲しいです。多くの人にまちに来てほしいです」と話していました。

新井さんは「被災地の復興が進んでいることやその過程を多くの人に見てほしいです」と話していました。

この写真展「復興の記録」は入場無料で、陸前高田市の「アバッセたかた」で14日まで開かれます。