県内 自転車のヘルメット着用率 この1年で10ポイント上昇

自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務になって1年がたちました。
県内でこの1年間に起きた自転車の事故で、ヘルメットを着用していなかった人の割合は依然、8割に上っていますが、それ以前と比べると10%減ったことが警察のまとめで分かりました。

自転車に乗る際のヘルメットの着用は、道路交通法の改正で去年4月1日から努力義務となり、県内各地で着用が呼びかけられています。

県警察本部によりますと、自転車の事故でけがをしたり死亡したりした人は去年1年間に176人いて、79%にあたる139人がヘルメットを着用していませんでした。

ただ、おととしまでの9年間では89%がヘルメットを着用しておらず、去年は着用率が10ポイント増えたことになります。

県内では去年までの10年間に自転車の事故で死亡した人が48人いて、このうち、44人、92%がヘルメットを着用していませんでした。

また、頭にけがをした人は272人で、このうちの250人、こちらも92%がヘルメットを着用していませんでした。

警察は、ヘルメットを着用していた人の方が死亡や大きなけがが明らかに少ないとして、自転車や電動キックボードに乗る際はヘルメットを着用するよう引き続き、呼びかけています。