養殖ギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」ことし初出荷 久慈市

久慈市の沖合で養殖されたギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」およそ1500匹がことし初めて出荷されました。

「久慈育ち琥珀サーモン」は、久慈市漁業協同組合が3年前から取り組んでいる養殖事業で育てたギンザケです。

久慈湾に設けたいけすで育てられていて、漁港では朝6時、いけすから戻ってきた船がおよそ1500匹を水揚げしました。

水揚げはことし初めてです。

水揚げされたギンザケは大きさが40センチほどで、天然に近い環境で育てているため脂ものっていて、1キロあたり900円で水産加工業者に引き渡されました。

おもに東北各地のスーパーなどで販売されるということです。

県内では長く漁業の主力だった秋サケの記録的な不漁が続いていて、各地の漁協などがサケの養殖に乗り出しています。

久慈市漁協もこの「琥珀サーモン」の生産を増やしてブランド化を進めていて、ことしは7月までに660トンの出荷をめざすとしています。

久慈市漁業協同組合の馬内悟自営養殖課長は「荒れた天気が続き、海水温が低くなった影響を心配していましたがよく育っていてうれしい結果です。久慈特産のヤマブドウの皮や種をエサに混ぜて風味がよくなるように育てていますので、ぜひ味わってください」と話していました。