1人だけの新入生 今年度閉校の小学校で最後の入学式 一戸町

今年度で閉校が決まっている一戸町の小学校に1人だけの新入生が入学し、9日、学校最後の入学式が行われました。

明治10年、1877年に創立された一戸町の小鳥谷小学校は、児童が減ったため来年度は別の学校と統合され、147年の歴史に幕を下ろします。

入学式はことしが最後で、新入生は小泉真優さん1人だけとなりました。

全校児童はこれで22人になります。

真優さんは上級生から拍手で迎えられて入場し、名前を呼ばれると大きな声で返事をして席から立ち上がっていました。

そして、石澤綾子校長が「ちょっとさみしいかもしれませんが、学校には上級生や地域の人たち、先生たちなどたくさんの応援団がいるので安心してきてください」と語りかけました。

また、上級生たちも声をそろえて「入学してくることを楽しみにしていました。学校での生活を一緒に楽しみましょう」と呼びかけ、振り付けを交えた歌を披露して歓迎していました。

入学式のあと真優さんは「みんなで歌を歌って楽しかったです。お勉強をがんばりたいです」と話していました。

父親で、小学校の卒業生でもある小泉悠歩さんは「学校がなくなるのはさみしいですが、せっかくの1年間ですので、お兄さん、お姉さんからいろいろ学んで成長してくれたらと思います」と話していました。