特殊詐欺防止 コンビニで金を振り込む前の声かけ訓練 盛岡

特殊詐欺の被害者がコンビニエンスストアでお金を振り込む前に、店員が声をかけて被害を防ぐ訓練が盛岡市の店で行われました。

訓練は盛岡市にある「ローソン盛岡大学附属高校前店」で行われました。

訓練では「パソコンがウイルスに感染し、復旧させるのに必要だ」として電子ギフト券16万円分の購入を求めた客に対し、店員が「誰かから買うように求められたのか」と尋ね、警察に相談するよう勧めていました。

8日の訓練では、店員の対応をマニュアル化した「声かけシート」が使われ、被害が疑われる場合はまず、自分の意思で購入しているのかどうか聞くよう指導を受けました。

また、電話をかけながらATMを操作している客も、詐欺被害を疑うよう指導を受けていました。

警察によりますと、県内ではことし、先月末までに特殊詐欺の被害が7件届けられ、このうちの5件でコンビニが利用されていました。

一方でコンビニの店員の声かけが被害を食い止めたケースは27件あり、警察は被害を減らすため、店と連携していきたいとしています。

訓練に参加した店員は「声かけシートがあることがお客さんが詐欺にあっているのではと疑うきっかけになるので、このシートを使った声かけをほかの店員にも呼びかけていきます」と話していました。

盛岡西警察署の中村亜貴生活安全課長は「一人一人が詐欺の被害にあう可能性があるということを忘れず、困ったことがあれば家族や警察にすぐに相談してほしいです」と話していました。