大船渡市がサクラの開花宣言 県内で初めて 平年より5日早く

大船渡市は2日、市内でサクラが開花したと宣言しました。
サクラの開花が宣言されたのは県内では大船渡市が初めてで、平年に比べて5日早い開花となりました。

大船渡市は「市民体育館」の敷地にあるソメイヨシノを標本木にして、気象台とは別に毎年、開花を観測しています。

2日午前、この標本木に6輪の花が咲いているのが確認され、市は市内でサクラが開花したと宣言しました。

県内でサクラの開花が宣言されたのは大船渡市が初めてです。

大船渡市でのサクラの開花は、平年と比べて5日早く、去年と比べると6日遅くなりました。

市によりますと、ことしの開花は1996年に観測を始めてから6番目に早い開花だということです。

このソメイヨシノは、東日本大震災の津波で3メートルの高さまで海水につかりましたが、震災の直後も花を咲かせ、これで震災が起きてから14回目の開花となりました。

例年、開花して1週間から10日ほどで満開になるということで、来週には見頃となりそうです。

渕上清市長は「大船渡市内にはサクラを愛でるところがたくさんあるので、家族や仲間内で花を見て楽しんでいただければ」と話していました。