八幡平市 クマの目撃情報をLINEで入力 情報共有始める

クマの被害が増える中、目撃情報を市の公式LINEで入力してもらい、登録している人全員で情報を共有して被害に備えようという新しいサービスが八幡平市で始まりました。

八幡平市によりますと、このサービスは「Bears(ベアーズ)」と名付けられ、市の公式LINEでクマの目撃情報を入力すると、登録者全員が情報を閲覧できるようになります。

入力する情報は▽クマを目撃した日付と時間、▽地図上での場所、▽何頭いたかなどで、登録した情報はリアルタイムでアプリの地図上に表示されます。

市内の企業がシステムを開発し、市は1日から運用を始めました。

企業に対して年間で53万円の使用料を支払うということです。

八幡平市では、去年1年間にクマの目撃情報や被害情報が前の年の5倍以上にあたる478件寄せられ、10月にはクマに襲われて1人が死亡しました。

市はこのサービスで市民に広く情報を共有してもらい、被害の予防に役立ててもらいたいとしています。

一方で、市の公式LINEの登録者数は先月末で2300人余りと市民全体のおよそ1割にとどまっていて、市は今月中にも同じ情報を市のホームページでも見られるようにする方針です。