JR山田線でJRの切符でバスも乗れる取り組み 1年後検証へ

赤字解消が課題となっているJR山田線で、JRの乗車券で平行して走る急行バスにも乗ることができる取り組みが始まり、JRは1年間、試して効果があったか検証することにしています。

盛岡と宮古を結ぶJR山田線は、平日の運行本数が盛岡発の下りが1日7本。

宮古発の上りが1日6本しか運行されておらず、別の路線から乗り換える際の接続の悪さがいっそうの客離れを生む悪循環となっています。

このため、JR東日本は、山田線と平行して走る国道106号線で急行バスを運行する岩手県北バスと連携し、JRの乗車券で急行バスに乗ったり、乗り継いだりできる新たな取り組みをきょうから始めました。

盛岡駅と宮古駅間の運賃は、乗車する当日に窓口や券売機で片道の乗車券を購入した場合、JRがバスより220円安くなっていますが、そのまま適用されるということです。

また、JRからバスに乗り換える場合、途中で精算してバスの乗車券を買い直す必要もなくなります。

一方で、この取り組みで乗り降りできるバス停は限られていて、JRなどが注意を呼びかけています。

1日は、盛岡駅前のバス乗り場で、JRの職員がバスの利用客にチラシを配って取り組みをアピールしていました。

JRは来年3月までの1年間、試して効果について検証することにしています。

JR東日本盛岡支社企画総務部の野崎雄太チーフは「この取り組みで公共交通の幅が広がり、利便性の向上につながれば」と話しています。