三陸鉄道 開業４０年 記念の列車運行

全国初の第３セクターの鉄道として開業した三陸鉄道が、４月１日で開業して４０年となり、記念列車が運行されました。

三陸鉄道は１９８４年の４月１日、全国初の第３セクターの鉄道として開業し、１日で４０年となりました。

記念列車はこれを祝って、上りと下りで１本ずつ運行されました。

いずれも２両編成で、列車の正面には開業４０年を記念したヘッドマークが取りつけられました。

下りの始発駅、大船渡市の盛駅では、乗客や鉄道ファンが集まり、発車前から列車を写真に収めていました。

列車に乗り込む乗客には、地元の観光をＰＲする「大船渡つばき娘」が地元のお菓子を配り、市の職員や観光物産協会の職員などがホームで横断幕を掲げたり、小旗を振ったりして乗客たちを見送りました。

そして、午前１１時すぎ、大船渡市の引屋敷努副市長の合図で出発しました。

記念列車は上下線とも各駅停車で、乗客はそれぞれの駅で地元の人たちの出迎えを受けたり、毛ガニ汁などの名物をふるまわれたりしながら、旅を楽しんでいました。

乗客で大船渡市の７０代の男性は「東日本大震災のあとに復旧した列車に乗った時の感動が忘れられません。これからも人々に笑顔を与えてくれる特別な列車であり続けてほしいです」と話していました。