「東日本大震災津波伝承館」常設展示の内容 一部改める

陸前高田市の「東日本大震災津波伝承館」が常設展示の内容を一部改め、これまで震災の発生から5年間に限っていた展示を10年間に拡大しました。
展示内容の見直しは5年前の開館以来、初めてです。

陸前高田市の東日本大震災津波伝承館ではテーマ別に4つのゾーンに分けた常設展示を行っていて、このほど、復興の過程などをまとめた「ゾーン3」の内容を改めました。

これまでは震災が起きてからの5年間、2015年までの出来事を年表やモニターでの映像で展示していましたが、東北大学災害科学国際研究所の柴山明寛准教授の監修で、ハード面での復旧工事がおおむね一段落するまでの10年間に拡大したということです。

この結果、2016年の「いわて国体」の開催や2018年に終わった県内で被災した公立学校86校の再建。

それに3年前の三陸沿岸道路の全線開通などが加わりました。

新しい展示は今月20日から行われています。

津波伝承館の武田麻紀子主査は「震災から5年が過ぎたあとも様々な出来事があり、紹介する必要があるとして見直しました。災害への備えや命を守る取り組みについて考えるきっかけにしてもらいたいです」と話しています。