盛岡駅構内で“不審物”騒ぎ 駅の利用者など一時避難

28日午後、盛岡駅の構内で不審なものがあると警察に通報があり、一時、大勢の人が避難しました。
警察が調べた結果、不審物ではないことが確認されました。

警察によりますと、28日午後1時ごろ、盛岡駅構内の1階にある観光案内所で「不審なものがある」と、JRから通報がありました。

警察官が現場に駆けつけるとともに、駅の利用者に外に避難するよう呼びかけました。

当時、駅は利用客や買い物客でにぎわっていましたが、入り口には黄色い規制線が貼られて大勢の人が次々に外に避難しました。

バスロータリーやタクシー乗り場などへの車や人の立ち入りも規制されました。

警察によりますと、通報があったものは、新幹線で輸送するために持ち込まれた緑色の段ボール箱で、警察が調べた結果、不審物ではなかったということです。

午後2時40分ごろに立ち入り規制は解除され、けがをした人の情報はないということです。

JRによりますと、この観光案内所は、新幹線で荷物を輸送するサービスの受け付け業務を行っているということです。

JR東日本盛岡支社とIGRいわて銀河鉄道によりますと、列車の運行に影響はなかったということです。


【駅構内の店の従業員は】
盛岡駅構内の土産物店に務める20代の従業員は「不審物が見つかったので、館内から客を外に誘導するのを手伝ってほしいと警察に言われました。とても驚いたし、お客さんも戸惑っていましたが、トラブルもなく、スムーズに誘導できました」と話していました。

また、駅構内にあるパン屋の30代の店長は「午後2時ごろに警備員から危険物があるようなので外に出るように言われました。当時、店内には観光客など10人ほどがいましたが、1人1人に声をかけて一緒に外に避難しました。こんなことは初めてで、不安が大きかったですが、何事もなくて良かったです」と話していました。

【バスの利用客は】
盛岡駅のロータリーでバスを待っていた20代の女性は「1階で買い物していたら、アナウンスで不審物があったので避難するよう言われた。怖かったです」と話していました。

駅を利用していた女性は「最初は何かの練習かなと思ったら、不審物があったと聞いてびっくりしました。不審物が何か、駅の職員の方にも聞きましたが、事情がわからない」と不安そうに話していました。