6割近い建設工事現場で法令違反 岩手労働局が指導

岩手労働局が去年12月、建設工事の現場に立ち入り調査を行った結果、6割近い現場で安全対策が十分に取られていないなどの法令違反が見つかり、労働局が指導を行いました。

岩手労働局は、年末年始は慌ただしさや路面凍結などの影響で労働災害が特に懸念されるとして、毎年12月に県内各地の労働基準監督署による建設工事現場への立ち入り調査を行っています。

去年は、県内の113か所の現場で立ち入り調査を行った結果、57.5%にのぼる65か所で法令違反が見つかりました。

内訳は、元請け業者が下請け業者に法令に違反しないよう必要な指導をしていないなどの現場が38か所、作業場所に手すりを設置していないなど転落防止の措置がとられていない現場が37か所などとなっています。

労働局は、法令違反が認められた現場の指導を行い、このうち特に危険な14か所は、危険箇所への立ち入り禁止や作業の停止などの行政処分を行ったということです。

岩手労働局は、「建設工事現場での法令違反は死亡災害や重篤な災害に至るおそれが強いことから、引き続き監督指導などを実施していく」としています。