盛岡城復元 手がかり史料への懸賞金終了へ 有力情報得られず

盛岡市の盛岡城跡について、市は建物の復元につながる史料を集めるため1000万円の懸賞金をかけていましたが、有力な情報が得られなかったとして今月末で終了することになりました。

盛岡城は、およそ150年前の明治時代に解体され建物は残っていません。

盛岡市は2013年に盛岡城の復元に向けた検討を進める方針を決め、現在、石垣の修復工事が行われています。

建物については、天守閣や二階櫓、城門などの建物の寸法が書かれた設計図や写真など復元の手がかりとなる史料を集めるため1000万円の懸賞金をかける取り組みをおととし8月から行ってきましたが、有力な情報が得られなかったとして今月末で終了することになりました。

今月22日までに絵画や古文書など103件が寄せられたということですが、市はいずれも復元につながる情報としては十分ではなかったとしています。

今後、城の解体の直前に撮影されたと考えられる写真や江戸時代後期の間取り図など、すでにある史料の分析を進め復元に向けた手がかりを探していくとしています。

盛岡市の盛岡城復元調査推進室は「懸賞金は終わっても、引き続き情報提供は呼びかけていく。復元への取り組みを通して、盛岡城への関心を高めていきたい」と話しています。