陸前高田のご当地サイダー 製造終了で別れ惜しむ特設コーナー

陸前高田市のご当地サイダーとして半世紀以上にわたって親しまれてきたサイダーの製造が先月で終わり、市内の道の駅には別れを惜しんで特設コーナーが作られています。

陸前高田市の「神田葡萄園」が昭和45年から製造してきた「マスカットサイダー」は、ほのかなマスカットの香りが特徴です。

ご当地サイダーとして市民だけでなく、多くの人に親しまれてきましたが、原材料費の高騰などから先月で製造が終わりました。

これを受け、市内の「道の駅高田松原」は別れを惜しんで特設コーナーを設けました。

マスカットサイダーを毎日数量限定で販売しているほか、マスカットサイダー味のソフトクリームや瓶などをデザインしたTシャツやトートバッグも販売しています。

寄せ書きのコーナーも作られ、別れを惜しんだり、復活を願うメッセージなどが書き込まれていました。

「道の駅高田松原」の竹田耕大さんは「今まで、道の駅をはじめ陸前高田を支えてきたサイダーなので、思い出を振り返る機会になってもらえれば」と話していました。

この特設コーナーは、今月31日まで設けられています。