北上市と森林組合が協定 災害時の倒木の撤去などに協力

地震や大雨などの災害に備え、北上市と北上市森林組合は26日、倒木の撤去など速やかな復旧につなげるための協定を結びました。

北上市役所で行われた協定の締結には、八重樫浩文市長と北上市森林組合の三浦啓一組合長が出席し、協定書にそれぞれ署名しました。

今回の協定によって、地震や大雨などによる災害で倒木や土砂崩れなどの被害が出た場合は、森林組合の組合員が特殊な機械を使って撤去することや、北上市職員による現地調査が難しい場合は組合員が代わりに行うなどとしています。

市と森林組合はこれまでも台風や大雨による被害が出たときは現地調査や土砂や倒木の撤去などで連携していて、13年前の震災発生以降も県内では自然災害が相次いで発生していることから、正式に協定を結ぶことにしたということです。

協定締結後に八重樫市長は「北上市は土砂崩れのおそれのある地域も多く、災害発生時に市民の命や財産をきちんと守るための体制づくりに向けて大きく前進するような協定だ」と話していました。

森林組合の三浦啓一組合長は「森林組合には民間の土木業者でも所有していないような機械もあり、倒木の処理などにいち早く対応できる。市の復旧事業にどんどん関わっていきたい」と話していました。