「いわてあわこがね」県の新たな主力品種のあわ 名称を発表

雑穀の生産が盛んな岩手県で新たな主力品種にしようと開発された「あわ」の名称が「いわてあわこがね」に決まり、発表会が行われました。

「いわてあわこがね」は県の農業研究センターが研究・開発してきたもので、従来品種に比べ鮮やかな黄色の実が特徴です。

このほど花巻市で行われた発表会では、県農林水産部の照井富也農政担当技監が「岩手県はアワやひえなど5種類の雑穀をあわせた生産量が全国の7割を占めていて、消費者の健康志向で需要が増加傾向にあります」とあいさつしました。

県によりますと「いわてあわこがね」は従来の品種に比べ丈が30センチほど短いため倒れにくくコンバインでも刈り取りができ、作業効率の向上が期待できるほか、収量の増加も見込まれます。

会場では「いわてあわこがね」を使ったぜんざいも紹介されました。

「あわぜんざい」を作った和菓子の製造販売などを行っている会社の菊池俊也営業部長は「黄色が鮮やかなのでまんじゅうの開発にも挑戦したい。広く全国の人に雑穀を取り入れた菓子を食べて欲しい」と話していました。

県内ではことし、作付け面積を20ヘクタールに増やし、本格的に栽培するということです。