630年前の仏像 修理を終え花巻市の大日尊白山神社に戻る

およそ630年前に作られ東日本大震災の時の地震で腕が落ちるなどした仏像が2年4か月にわたる修理を終え岩手県花巻市のもとの神社に戻されました。

仏像はおよそ630年前の南北朝時代に仏師の良秀によって作られた木製の「大日如来坐像」で高さが1メートル50センチほどあります。

頭の部分などの傷みが激しかったのに加え13年前の東日本大震災の地震で腕が落ちるなどしましたが、京都の工房での修理を終え、24日およそ2年4か月ぶりにもとあった花巻市湯本のの大日尊白山神社に戻ってきました。

神社によりますと今回の修理はおよそ300年ぶり3回目で、修復を手がけた仏師によりますと虫食いがひどく仏像の中に木枠を入れて補強し表面を元の色に近づけるなどしたということです。

大日尊白山神社別当の筑後貴之さんは「修復前とは見違えるようにきれいになり感無量です。県内でも珍しい仏像なので、これから100年、200年と愛され続けられる仏像であって欲しい」と話していました。